SciTE公式サイト
http://www.scintilla.org/SciTE.html
SciTEは、構文処理に優れたエディターで、世の中の非常に多くのプログラミング言語やテキストファイルのフォーマットに対応しています。
C/C++/C#/python/Perl/Ruby/PHP/SQL/VBなどなど、名の知れた言語はサポートしているようで、
珍しいところでは、ShellやMakefile、バッチファイル、CSSなども構文解析可能です。
特にLuaはプラグインの言語としても採用されており、対応度の高いところです。
このエディターはScintillaという構文解析エンジンをベースにしているそうで、構文解析はしっかりしていて、キーワードやコメントのカラーリン
グ・関数などの折りたたみも可能です。
また、編集中のファイル(の種類)に対する実行設定ができ、実行結果は右のペインに表示されるのもなかなか便利。半ばIDEのような感覚で使うことができ
ます。
SciTEは豊富な機能を持っていますが、デフォルトのままではシンプルすぎて使いにくい状態です。
そこで、いろいろと設定を修正すると手触りの良いエディターとして使うことができます。

ダウンロードはこちらから可能ですが、そのままでは日本語が表示されないので少々設定が必
要です。
<SciTE
設定メモ>
SciTEのメニューからOptions→Open Global Options
Fileを選ぶと設定ファイルを編集している状態になります。そこで、以下の部分を修正します。
・日本語
(SJIS)対応
# Internationalisation
# Japanese input code page 932 and ShiftJIS character set 128
code.page=932
character.set=128
・・・
#code.page=0
code.page=932とcharacter.set=128の2行の先頭の#を削除します。
code.page=0のほうは逆に#をつけてください。
そしてこのファイルをCtrl+Sなどで保存した瞬間にフォントが変わり、日本語が表示可能になります。再起動などを要し
ないのがちょっとびっくりです。
フォント設定ですが・・・。
if PLAT_WIN
font.base=font:MS ゴシック,size:9
font.small=font:MS ゴシック,size:8
font.comment=font:MS ゴシック,size:9
font.code.comment.box=$(font.comment)
font.code.comment.line=$(font.comment)
font.code.comment.doc=$(font.comment)
font.text=font:MS ゴシック,size:11
font.text.comment=font:MS ゴシック,size:9
font.embedded.base=font:MS ゴシック,size:9
font.embedded.comment=font:MS ゴシック,size:8
font.monospace=font:MS ゴシック,size:9
font.vbs=font:Lucida Sans Unicode,size:10
if PLAT_GTK
とりあえず使い慣れたゴシックフォントで・・・。
・インデント設定
tabsize=4
indent.size=4
タブです。このあたりはお好みで。
・ステータスバー
ステータスバーはあったほうが便利だと思うので・・・
statusbar.visible=1
これも '#' を削除です。
・最近編集したファイルの記憶
おすすめ設定として、最近編集したファイルを記憶しておき、また前回の状態を再現することができる以下の設定をご紹介しておきます。
save.recent=1
save.session=1
2行とも初期状態では先頭に#がついているのでこれを削除します。
save.recentが「ファイル」メニューに表示される、いわゆる「最近編集したファイル」リストで、
save.sessionが「前回終了時の状態を再現」といった感じです。
・バージョン管理ツールとの併
用(ファイル更新の監視)に
ついて
CVS、Subversionのようなバージョン管理ツールと併用するような場合、少々注意が必要です。
デフォルトの状態では、ファイルの変更を監視しないので、SciTEでファイルを開いた状態でその対象ファイル自体に更新がかかっても、SciTEは無視
してしまいます。これでは古い内容を上書きしてしまいかねません。
そこで以下の設定です。
load.on.activate=1 #save.on.deactivate=1 are.you.sure.on.reload=1
load.on.activateとare.you.sure.on.reloadの2行の#を削除してください。
こうすると、SciTEをアクティブにしたときにファイルの更新がチェックされ、
SciTE以外によってファイルが変更されていると、
「The file 'xxx' has been modified outside SciTE. Should it be
reloaded?」(「リロードしますか?」)
と聞かれるので、「はい」を選ぶと最新の状態に更新されます。
この設定は、ログファイルのような、随時状態の変化するファイルを見るときなどにも便利です。
・タブ設定
デフォルトではタブが横1列しか並ばないので、5~10ファイル程度しか同時にタブを表示できず、「あれ、
あのファイル開いてたはずだけどどこにいった?」ということになるのですが、複数行表示すれば安心です。
tabbar.multiline=1
・同時編集ファイル数
デフォルトだと10ファイルまでなのですが、20ぐらいにすれば余裕があります。
buffers=20
・行番号表示
こんな感じです。
line.margin.visible=1 line.margin.width=4 margin.width=0
・タイトルバーにフルパス表示
title.full.path=1
・画面右端で折り返す設定
wrap=1
・ビルド設定
例えばLuaのビルド設定はlua.propertiesに
command.compile.*.lua=LuaC-5.0.exe -o "$(FileName).luc" "$(FileNameExt)"
# Lua 5.0
command.go.*.lua=Lua-5.0.exe "$(FileNameExt)"
とありますので環境にあわせて適当に修正すればメニューのToolsからコンパイルや実行(Go)などが可能です。
・ディレクトリごとの設定
ディレクトリ特有の設定を行うこともできます。
メニューより Options → Open Local Options File
とすれば、編集中のファイルと同じディレクトリのSciTE.propertiesを編集する画面になります。ここで記述するとそのディレクトリ用の設定
になるようです。
・使用感についてはこちらの記事をどうぞ。
・エクスプローラからセッションファイルをダブルクリックで開くようにする方法はこ
ちら
・メニューなどの日本語化についての参考サイトはこちら。
http://h12u.com/scixx/
SciTE/Scintilla いろいろ。
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